レトロスペクティブ、何を準備したらいいか分からない!

今回のこのブログでは、(私的には)陥りがちな「レトロスペクティブ、何を準備すればいいのかわからない」という状況をどう抜け出したかを皆さんとシェアしようと思います。
 
結果からお伝えしておくと、一人で考えても答えなんて出てこないので「チームに直接フィードバックをもらうのが良さそう!」ということです。
 
いきなり聞いてみたいのは山々なんですが、「ねぇみんな、何するー?」といきなり聞かれてもチームは「それはスクラムマスターが一番よく知ってることなのでは・・・?」なんてなってしまうかなと思たので、チームが答えやすいようにステップを踏みました。
 
このブログでどんなステップを踏んだかを書いておこうと思います。
流れ的には、下記のような感じです。
・今のチームの状態はどんな状態か自分たちで言語化
・理想のチーム像はどんなものかを個人単位で言語化、そこからチームの理想像を見える化
・色んなフレームワークを試して、それがチームの理想の形に近づくために助けになってるかを毎回のレトロスペクティブでみんなで評価する(フィードバックする)
・良さそうならもっと練習する、それほどでもなければ他のフレームワークを試す
 
このステップので一番やりたいのはこの、「みんなで評価する・フィードバックを渡す」ということ。
でも、今の状態を自分たちで客観視できていなかったり、目指す先がはっきり認識できていなかったりメンバー間でバラバラだと「チーム」を主語にしての評価・フィードバックはやりにくいと感じています。
なので、1つ目と2つ目で行っている「現状とも理想のチーム像を言語化する」というアクティビティーを行いました。
 
チームで評価するとは実際に何を行っているのか?
これはもう、チームに質問をします。
フレームワークを試し始めたころ、使い慣れてきたころ、苦戦しているころ、マンネリしてきた頃と、段階によって質問は都度変えています。質問するタイミングはレトロスペクティブのチェックアウトの前の「Retro of Retro」の中です。
 
下記は実際にチームに聞いた質問です。
このチームはなぜなぜ分析(5whys)を練習していて、少しづつ使うのに慣れてきている反面、少し苦戦しているような状態でした。(なぜなぜ分析はシンプルですが結構難しいと感じています。)
課題/問題の根本原因を5whysで見つけることに自信を持てますか?
・自分たちでいいチームになるためになぜなぜ分析は役に立っていますか?
他のチームになぜなぜ分析を教える必要があるとしたら何が必要ですか?
・今日のレトロで楽しめたことはなんですか?
・次回のレトロに向けてどこを改善しますか?
この質問をした時は、3つ目の「何が必要か」という問いに「なぜなぜ分析の例を見たい」との声がありました。
また、フロー図を使わずフリースタイルで付箋をペタペタ貼っていたので議論が進むにつれてボードが見にくくなり迷子になるメンバーがおり、次回はフロー図を使ってみることになりました。
質問の内容で気にしているのは、フィードバックを返しやすいように具体的な質問多めで、抽象的な質問も混ぜて用意したりしています。
 
ということで、少し短いですが今回のブログでは、私が「レトロスペクティブ、何を準備すればいいのかわからない」という状況をどう抜け出したかを書いてみました!
どれだけ考えてみても直接聞かないことには相手の思っていることは分からないもんですよね。現状と理想の言語化のステップを挟むことでチームも答えやすくなるかなと思っています。
チームが理想に近づける効果的なレトロスペクティブをするべく、これからもフィードバックを集めながら楽しく準備していこうと思います!
皆さんもレトロスペクティブ、楽しんでください〜!
 
1と2の現状と理想の言語化はCar brand retroというアクティビティーを通して行いました。このアクティビティの紹介を次回してみようと思います!