あんたも登壇してみりん☆〜スクフェス三河編〜

2021年10月2日に開催されたスクラムフェス三河で登壇してきました。
 
実は登壇するのは初でした。
発表の準備や、聞いてくれたみなさんから貰うフィードバックなどから得るものがたくさんありました!
得るものたくさん、「あんたも登壇してみりん!」ということで久しぶりにブログを書いてみます。
 
イベント情報はこちら 発表スライドはこちらです!
 
発表の中身は今度詳しく書いてみるとして、今回の登壇までの経緯と登壇してみての感想をシェアしようと思います。
 

きっかけ

今年の6月に行われたスクラムフェスと大阪の椎葉さんのキーノートから私の中で、「期待」という言葉がよく登場するようになっていました。
プロジェクトメンバーへの期待、同僚への期待、プライベートで関わる人への期待、そして自分自身への期待。
相手との合意の取れていない期待をたくさん抱えていた自分に気づき軽く絶望したり、一旦は「自分にも他人にも期待はしない」と答えを出してみたものの、そんな答えを出している自分に寂しさを覚えたりしてモヤモヤしていました。
何かを見ないようにしているというか、自分に嘘をついているようなそんな感覚でした。
そんな時Twitterのタイムラインに流れてきたえわさんのツイートをきっかけに、そのモヤモヤを晴らすべく、いつもお世話になっている分散アジャイルチームについて考える会のOSTで相談してみることにしました。
 
このコミュニティで相談しようと思ったのは、アジャイルコーチが何名かおり、外からチームや組織に入り温度差を感じやすそうな中で変化を支援する機会が多く、私たちのような時期を乗り越えた人がいそうだと思ったからでした。
このコミュニティにいる組織を変えたい熱量が高めの人達は、どんなふうに「期待」と付き合い、どこに自分の心の軸足を置いているのかを聞いてみました。
 
ちょっと話をそれますが、もともとOSTでトピックを出した時のタイトルは「周りの温度差とメンタルと私」でした。
このタイトルからこの時点では、私たちがプレゼンの中での患者サイドにいたことがお分かりいただけるでしょうw
 
こんなタイトルから始まったOSTの一コマは、3時間ほど午前0時すぎまで続き、最後にはFearless Change チラ見会 のイベントが作られていました。(みんなの「やりたい!」という声に対し、いつも秒速でイベントを生やしてくれるきょんさんに感謝です!)
 
この3時間超のOSTのなかで、なんと参加してくれたほぼ全員の方から共有してもらうことができました。
みなさん快く共有してくださってとても嬉しかったです。この場を借りて再度お礼を言わせてください。ありがとうございました!
 
ここでいただいたアドバイスやお話を処方箋として、(私たちも通ってきた)いくつかのよくある症状とセットにストーリーにし寸劇仕立てで発表しました。
えわさんと準備をしていく中で、「この症状もうこのまま私なんですけどー」「あーそれ生々しいですねーw」などと話しながら進めました。
患者に自分たちのいた状況を語らせることで、自分たちの状況を言語化し消化していきました。
アドバイスをもらって視野が広がり気持ちが楽になり、プレゼン準備で消化できてまた一歩前に進んだ気がしました。
でもまたきっと、情熱の燃料が尽きて灯が消えそうになると思います。そんな時はまた、今回の処方箋を見返すと思います。
 
当日の発表にも分散アジャイルのいつものメンバーが見にきてくれ、わいわい盛り上がってくれました。
緊張もしていたけど、それよりあったかい気持ちになったのを思い出します。
 

最後に

「組織を変えたい、もっと良くしたい。」
そう考え、自分で行動を起こす人は、その組織にとって意味のある「きっかけ」をその組織にもたらしてくれると思っています。
ただ、情熱を持っている人は時として孤独です。そもそも、よく周りを見ている人が改善に気付き、周りがよく見えるからこそ周りとの温度差もよく見えて苦しくなるのかなと思っています。そんな、孤独と隣り合わせでも前に進もうとしている人に、今回のプレゼンで紹介した処方箋が届くと良いなと思っています。
 
今回紹介しきれなかった処方箋も実はまだまだあるんです。
また近いうちにみなさんと共有できたら良いなと思っています。

形を変えて確実に存在するこの「やりとり」にそろそろ新しい表現が必要なんじゃないかな。(2020年ざっくり振り返り付)

 
大したことは書いてません。
何だかとても嬉しいというか、あったかいというか、そんな気持ちになったクリスマス終わりの独り言です。ゆるーくお読みください。
 
2020年、コロナで人と会うことはほとんどなかったように感じています。
だけど、とてもたくさん、新しい出会いがありました。
出会ったと言っても実際にあったことのある人はほとんどいないです。
オンラインコミュニティでの勉強会で、毎週音声やチャットのやり取りはするけからキャラとか口癖とかは知っているけど、実際にすれ違っても気づける可能性は低いと言った感じ。おもしろい。
この感じ、今までなかった感じ。新鮮です。
 
「コミュニティ」と「雑談」、私にとっての2020年のキーワードです。
 
今年2020年の4月に転職し、新しい分野のお仕事にチャレンジし始めました。
以前はプロジェクトマネージャをしていてました。今度はスクラムマスター。
私が今の会社で働き始めた4月はコロナの影響が結構深刻化してきており、完全在宅勤務での就業スタートでした。
 
新しい組織で新しい職種、やったことないことだらけ、知らないことだらけ。
「20年分のデジタル化が数ヶ月の間に起こっている!」なんて記事も読んだ気がします。在宅で働くという変化に働き方も組織のあり方も全然ついていってなくて、世の中がざわざわしていた記憶があります。
今思うと、すごく前のことのように感じる。。。
 
この変化の中で初めの頃すごく話題になっていたのが「雑談」の話。
リモートで働くことになり、組織のメンバー間で当たり前にあった雑談が激減しました。
ゴールデンウィークに参加したイベントのOSTでも「雑談」をいかにオンラインで「再現」するのか、みたいなトピックが上がっていたのを思い出します。
リモートが当たり前になりつつあるこの状況で、新しいプロジェクトを始め新しいメンバーとのコミュニケーションをどうとればいいのかわからない、部下が何を考えているのかわからない。いつまで経ってもメンバーのことがわからなくて心理的安全性が育たず仕事がやりにくい。
雑談の必要性を色んなところで耳にしました。
 
それから半年と少し経った年の瀬の12月25日、クリスマス。
私は参加しているDiscordで何か面白そうなことが起こっているのを目にします。
チャットが流れているのと、ボイスチャンネルに知ったアイコンがいくつか集まり、「わいわい」していました。
今、私は、その面白い集まりに顔を出し終わって、このブログを書いています。
 
家に帰ってきて、ご飯を食べて、ふーっと一息。
ふと、慣れた場に、見慣れた人たちがいました。
チャットにはボイスチャットの音声がみんなの視点を通って溢れています。興味をそそられ、その輪の中にスッと入ってみる。音声を聴きながらチャットに参加したんです。楽しかった。
 
ふと「あれ、これって今までオフラインでやってた「雑談」に似てるな、オンライン版の「雑談」なのかな」って感じました。
会社とかの遠くの方で、よくやりとりをする人たちが集まってなんか話してて、近寄ってみると話している言葉がいくつか「うっすら」聞こえてきて、興味のある言葉が聞こえてきて、興味を惹かれ「何話してるのー?」って入っていく感じ。
 
「雑談」って括弧に囲ったのは、会話というかやりとりというか、オフラインの時とはもうすでに違う、形を変えた「雑談」だからです。
やりとりする視覚情報の種類や会話への参加方法などオフラインの時と結構違うけど、感じる感情はオフラインの時と何ら変わらない気がしたんです。面白いなぁ、「どう」やりとりするかは結構違うけど、「なに」を感じるかは変わらないもんだなぁ、と。
・やりとりする視覚情報の種類=オフラインでは表情やジェスチャー、オンラインではスタンプなど
・会話への参加方法=ボイスチャンネルの音声とチャットの文字、スタンプなど。たまに何も言わないけどボイスチャットにいるだけの人も時々いる。
(今回のはきょんさんが最近聞いた面白い話を発表資料をもとに再演してくれる「カラオケ」をみんなで聞いていたんですが、きょんさんの音声とチャットの会話って感じでした)
 
「オフラインの時とはやり方が変わったけど、形を変えて確実に存在するこの「やりとり」にそろそろ新しい表現が必要なんじゃないかな」とぼんやり考える深夜1時過ぎです。
何だろう。上手い言葉が見つからない。言葉を交わしているんだけど、受け取っているのはそれ以上の何か。。。
 
ちょっと取り留めもない、まとまらない文章になってしまいました。
最後まで読んでいただいた方がいたら、なんかすいません。
ありがとうございます。
 
また次のブログで。

レトロスペクティブ、何を準備したらいいか分からない!

今回のこのブログでは、(私的には)陥りがちな「レトロスペクティブ、何を準備すればいいのかわからない」という状況をどう抜け出したかを皆さんとシェアしようと思います。
 
結果からお伝えしておくと、一人で考えても答えなんて出てこないので「チームに直接フィードバックをもらうのが良さそう!」ということです。
 
いきなり聞いてみたいのは山々なんですが、「ねぇみんな、何するー?」といきなり聞かれてもチームは「それはスクラムマスターが一番よく知ってることなのでは・・・?」なんてなってしまうかなと思たので、チームが答えやすいようにステップを踏みました。
 
このブログでどんなステップを踏んだかを書いておこうと思います。
流れ的には、下記のような感じです。
・今のチームの状態はどんな状態か自分たちで言語化
・理想のチーム像はどんなものかを個人単位で言語化、そこからチームの理想像を見える化
・色んなフレームワークを試して、それがチームの理想の形に近づくために助けになってるかを毎回のレトロスペクティブでみんなで評価する(フィードバックする)
・良さそうならもっと練習する、それほどでもなければ他のフレームワークを試す
 
このステップので一番やりたいのはこの、「みんなで評価する・フィードバックを渡す」ということ。
でも、今の状態を自分たちで客観視できていなかったり、目指す先がはっきり認識できていなかったりメンバー間でバラバラだと「チーム」を主語にしての評価・フィードバックはやりにくいと感じています。
なので、1つ目と2つ目で行っている「現状とも理想のチーム像を言語化する」というアクティビティーを行いました。
 
チームで評価するとは実際に何を行っているのか?
これはもう、チームに質問をします。
フレームワークを試し始めたころ、使い慣れてきたころ、苦戦しているころ、マンネリしてきた頃と、段階によって質問は都度変えています。質問するタイミングはレトロスペクティブのチェックアウトの前の「Retro of Retro」の中です。
 
下記は実際にチームに聞いた質問です。
このチームはなぜなぜ分析(5whys)を練習していて、少しづつ使うのに慣れてきている反面、少し苦戦しているような状態でした。(なぜなぜ分析はシンプルですが結構難しいと感じています。)
課題/問題の根本原因を5whysで見つけることに自信を持てますか?
・自分たちでいいチームになるためになぜなぜ分析は役に立っていますか?
他のチームになぜなぜ分析を教える必要があるとしたら何が必要ですか?
・今日のレトロで楽しめたことはなんですか?
・次回のレトロに向けてどこを改善しますか?
この質問をした時は、3つ目の「何が必要か」という問いに「なぜなぜ分析の例を見たい」との声がありました。
また、フロー図を使わずフリースタイルで付箋をペタペタ貼っていたので議論が進むにつれてボードが見にくくなり迷子になるメンバーがおり、次回はフロー図を使ってみることになりました。
質問の内容で気にしているのは、フィードバックを返しやすいように具体的な質問多めで、抽象的な質問も混ぜて用意したりしています。
 
ということで、少し短いですが今回のブログでは、私が「レトロスペクティブ、何を準備すればいいのかわからない」という状況をどう抜け出したかを書いてみました!
どれだけ考えてみても直接聞かないことには相手の思っていることは分からないもんですよね。現状と理想の言語化のステップを挟むことでチームも答えやすくなるかなと思っています。
チームが理想に近づける効果的なレトロスペクティブをするべく、これからもフィードバックを集めながら楽しく準備していこうと思います!
皆さんもレトロスペクティブ、楽しんでください〜!
 
1と2の現状と理想の言語化はCar brand retroというアクティビティーを通して行いました。このアクティビティの紹介を次回してみようと思います!

ハッカソン?何それおいしいの?

「例えばハッカソンをやるとか!」
 
(え?なんでハッカソン?)
 
最初それを聞いたときは正直頭にいっぱい?が浮かんだ。
聞いたことはあるけど参加した事なんてない。
「短時間で一からプロダクトを作るイベント」くらいにしか思ってなかった。
でも終わった今では、機会があればねじ込んでいきたい好きなアクティビティになった。
 
このブログを書いているのはハッカソンが終了した当日に書いているので、
この時点でやったこと・わかったこと、また次回やるときにどうしたいかを残しておきたいと思う。
 
そもそも、私たちが今回2日間のハッカソンを開催することになった一番の目的は、
二つの選択肢のうち自分たちのプロダクトにあったシステムはどちらなのかを選択するため。
 
<目的>
・目的は成果物を作ることではなくて利用するサービスのアーキテクチャを理解しそれをみんなで共有すること
ハッカソンの最後にどちらかの選択肢を自信を持って選べるようになること 
・そして何よりも楽しむこと!
 
<行ったこと・起きたこと>
チーム構成
・日頃仕事を共にしているチームを一旦バラして再構成した
・テックリード的立場のメンバーをエキスパートチームとしておき、みんなが助けてもらえるようにした
・QAチームはみんなが作ったプロダクトをバグらせる役割としてゲーム要素を意識した
事前準備
ハッカソン前の準備(アカウント作成等)はエキスパートが作成してくれたチェックリストをもとにみんなでサクッと終わらせる
(それ自体に学ぶポイントがないものは効率化してみんなでサクッと終わらせる)
・チームでのコミュニケーションようにslackのチャンネルを作った
ハッカソンに丸2日使うのでスプリントを1週間伸ばし、その後のスプリントを1週間短くして調整した
・スプリントの長さを変えて調整したのでイベントのスケジュール調整(これが地味に大変)
・デザイナーとコミュニケーションしPOからのフィードバックが必要なものはないかを確認した
当日
・スケジュールと違うリクエストが飛んできて開始が1時間ほど開始が遅れる
・チーム分けが盛り上がっていいアイスブレイクになった
・1日目の最後に進捗チェックをざっくりして問題はないかを確認した
・コーチの一人は二つの選択肢のシステム利用料金を前月実績で計算してくれていた
(複雑すぎて私は邪魔にしかならんと思って手伝えなかったw)
・2日目、開発チームがいる地域に台風が直撃してメンバーが一人参加できなくなった(そのほかにも一時ネット回線がつかないメンバーがいた)
・時間が足りなくて30分延長した
・2日目の最後にデモ&共有ミーティングを行って学んだことなどをシェアした
・書いたコードはgitにまとめた
 
<わかったこと>
・用意したSlackチャンネルでのコミュニケーションは次第に英語→ベトナム語になり、英語ではなかなか耳にしないような本音に近いところも垣間見えた(やっぱり母語じゃないコミュニケーションでは発信してくれる量は限られてくる)
・実際にプロダクトに実装している機能をプロダクトの外に一から作成したので、環境はPROD。RCやステージングではないのでリリースのやり方として今後使えそうな学びがあった(ユーザーインパクトのないところにクローズドリリースして問題なければオープンにしてプロダクトに組み込む的な)
・QAチームはプロダクトがある位程度できるまではできる事がない(テスト自動化の利用サービス理解・設計、ある程度プロダクトができてきたら実装とか改善の余地はたっぷりありそう)
 
<残っていること>
・週明け日本は祝日(9/21、22)なので、ベトナムにいるデベロッパーメンバーだけで振り返りを実施してもらう
 
 
<まとめ>
改善の余地はまだあるので、次回は今回分かったことからチームと相談しながら準備していきたい。
最後の共有ミーティングでは、「いつもと違うメンバーと組めて面白かった」「利用するサービスの理解も深まりすごくいい機会だった。またソリューションを探るときにやりたい」と、とてもいいいフィードバックが共有された。やった甲斐があった!
また、個人的には限られた時間の中でスタックしている暇はないので、エキスパートチームや他のチームメンバーにどんどん助けを求めていかないと進まない為、助けを求める練習にもなったんじゃないかと思っている。エキスパートチームはさすがエキスパートだった!(語彙力w)
全体的な感想としては、初めてのハッカソン運営だった割に結構うまくいった気がしている。次の機会が楽しみ!

多国籍チームの雑談の作り方〜チームビルディンにぴったりな鉄板ネタ〜

今日はタイトルの通り、外国籍のメンバーがチームにいるときにする雑談についてシェアしたいと思います。
 
今日、スプリントプランニングでの出来事。
時間通りにオンラインMTGのリンクを開きジョイン。
一番初めに入っていたのは常に時間通りの日本語もできる日本在住ベトナム人メンバー。
次に私がジョインして、その次に日本人のデザイナーさん。
簡単な挨拶してるうちにベトナムから繋いでくるの開発チーム(ベトナム人)と、プロダクトオーナー(日本人)、トルコからデザイナーさんがもう一人。
 
あとはPO代行とアジャイルコーチ。
4時から始まるこのミーティングはPO代行と後を引き継ぐ予定のアジャイルコーチの事前打ち合わせがいつも長引き、開始が遅れることがちょくちょくある。
 
まだかなーってみんなで話していると1通のメッセージがSlackの通知を鳴らした。
 
「30分遅らせてもいい?」
 
30分かーーーーーーーー笑
 
結構あるから一回解散して再集合というのもチラッと考えたが、
その日の午後いちで今世紀最大蔵な素晴らしいレトロをやってのけたチームを大好きになってしまった私はこの30分をチームビルディングに使おうと考えた。
大袈裟に言っているど単にレトロが嬉しすぎてもっとみんなと話したかっただけw
 
私たちには、短い雑談をするときに決まってするやりとりがある。
 
それはお互いの国の言葉を教え合うこと。
 
これ、多国籍チームの鉄板トピックだと思う。
そして私たちはこの話題が大好きだ。
 
いつもはベトナム語を私が教えてもらう感じの流れだが、
今回はスプリントイベントの中でもプランニングにしかいないトルコ人のデザイナーがいる。
しかも彼、結構一匹狼感あって積極的にチームに馴染もうとしない。ミーティングのときはいつも音声のみの参加なのもちょっと気になっていた。
プランニングにしかいないし仕方ないかなーと思って半分諦めてところもあった。仕事には支障ないし。
 
素晴らしいレトロを共にやってのけた高揚感でベトナム語⇆日本語のやりとりが盛り上がっていた。
 
そんな中、ベトナムチームの若手のエンジニアさんが、「How do you say "I love you” in Japanese?」と尋ねてきた。唐突にw
 
日本語の「愛してる」を教えると口々に「愛してる」と呟くベトナムチーム、微笑ましく見守る日本人メンバーw
POが突然「韓国語では何て言うか知ってますかね?」とぼそり。
先日韓国ドラマにハマってるとレトロでベトナムチームメンバーが教えてくれたを思い出してくれて、聞いてくれたようだった。
 
そこでふと私は、画面オフ&ミュートのトルコ人デザイナーに話を振ってみることにした。
-Hey, xxx. Are you there?(○○、いますかー?)
-...Yeah?(何?)
-How do you say “I love you” in Turkish?(トルコ語で愛してるってなんていうの?)
-Haha, okay. Well, it is "seni seviyorum”. (ははっ、セニセヴィヨラムだよ)
(何度か発音してもらう)
-Well, maybe my neighbors are wondering what I am doing at 10 in the morning!(てか、多分近所の人に朝の10時からあいつ何してんだよって思われるかもw)
-Yeah you are saying “I love you" to the laptop screen many time! Hahaha(はははっ確かに、パソコン向かって何度も愛してる!って言ってるしねw)
 
こんな感じの会話で和み、結構控えめな日本人デザイナーさんにも喋って欲しい私は、
「xxさん、何か外国人に紹介したい日本語のフレーズありますか?w」
と無茶振りしてみた。
デザイナーさん「えー、なんですかねー。」
私「日本にきたら使いそうなやつとか!」
デザイナーさん「あ、あれですね。「大盛りお願いします。」ですね。」
私と日本語ができるベトナム人「(爆笑)」
デザイナーさん「日本のご飯は少ないって友達の外国人がよく言ってるので、真っ先に覚えたって言ってましたw」
そしてそのフレーズをベトナムにいる開発メンバーに教え、口々に「オオモリオネガイシマス!」と口ずさむメンバー!可愛いw
 
そんなこんなわちゃわちゃしてたらトルコ人のデザイナーさんがいきなり
−Actually I have a special guest today. She is very pretty.(実は今日、スペシャルゲストがいるんだ。彼女めっちゃ綺麗だよ)
と言い出した。
-What? You have a guest? Who??
トルコ人デザイナー画面をオンにする。
(私はこのプロジェクトに参加して三ヶ月、初めて彼が画面をオンにしているのをみた)
そこにはそのトルコ人デザイナーをまっすぐ見つめるわんこがいました。
可愛いワンコを目撃し思わず私は「"seni seviyorum”(愛してる!)」と叫んだのでしたw
そしてすーぐ画面はオフにw
 
そのあとは「本当?!」や「ほんと遅いよ!」と言ったベトナム語教えてもらい、
みんなで「これ遅れてくる二人に言ってやろうw」と練習を開始。
そんなところにやっと遅れていた二人が登場。
 
(PO代行とアジャイルコーチである二人はフランス人なのです)
 
PO代行「もしかして30分もベトナム講座してたの?」
私「ベトナム語以外にも日本語とトルコ語、ちょっと韓国語もやったよ!」
PO代行「え、そんなに?w よしじゃあ、フランス語もやろうか!」
私「いや、フランス語の発音は難しすぎるから勘弁してw」
 
と、コントみたいだけどほっこりするやりとりを経てプランニングに入ったのでした。
何だか思い出しても嬉しくなっちゃうほっこりした雑談なのでした。
 
やっぱり、自分の国の言葉を教え合うっていうのは雑談に最適。
どんなに気難しそうに見える人でも、喜んで教えてくれます。
 
その人の国のことや母国語はアイデンティティそのもの。
それを教えて!っていうやりとりはそのまま「あなたのこと知りたい、教えて!」って言っているのと同じなんですよね。
「このやりとりがまさにチームビルディングだなぁ。」としみじみ感じた30分でした。
 
皆さんも外国籍のメンバーがいるチームで働き始める時、もっと仲良くなりたいときは是非
メンバー同士の国のことを教えあったり言葉を教えあったりしてみてください。
きっと想像しているより盛り上がりますよ!
 
今回はうちのチームでの雑談の鉄板ネタをシェアしました。
皆さんのチームではどんなネタが鉄板ですか?
よかったら教えてください!
 
読んでいただいてありがとうございます。
それではまた次のブログでお会いしましょう〜。

ふりかえりは練習の場 〜Part1〜

 今回するお話

 
このブログでは3回ほどに分けて下記をシェアしたいと思います。
今回カバーする内容は1の「ふりかえりamの公開収録に参加しわかったこと」です。
どんなことが話されたのかをメインにお話ししたいと思います。
  1.  ふりかえりamの公開収録に参加しわかったこと(今日はここ)
  2. チームでアクションアイテムを作る練習をするためにした準備
  3. 実際に練習1回目を終えてのふりかえり

まずはふりかえりamとは?

ふりかえりamは、ふりかえりに関するあれやこれやを発信するpodcastです。
様々なふりかえり手法の紹介と共にふりかえりの実践を通してふりかえりを探求していきます。 
ふりかえりの黄色い人ことビバさん(森さん)とポッドキャストの妖精ことKANEさんがお送りしているポッドキャストです。
 
最近公開収録を始めたようで、参加させていただきました。
 
公開収録はYoutubeライブ配信され、アーカイブも残っています。
 
流れ的には↓のような感じでした。
時系列に沿って大切そうなところだけを追っていきます。
 

ふりかえりamで語られた内容をざっくりと

今回のお題は「ふりかえりのアクションってどうやって作るの?」
もう少し具体的にしてみましょう。
よく聞くのは下記の3つ。
・課題はあるけどアクションが思いつかない
・アクションを具体的にできない
・アクションを出したけど実践できていない
 
「チームでアクションを考えてチームで実践していくことに難しさを感じる」
このKANEさんの発言に深く頷いていました。
 
個人ではなくチームで
チームメンバーの問題解決能力にはばらつきがあるので、
ふりかえりしていく中で問題解決が得意でスキルも高いメンバーがアクションアイテムを出し、その人しか実行できなさそうなアイテムが出てしまうことがある。
 
なぜふりかえりを行うのか?
ふりかえりのwhyに認識を合わせておないといけない。
Whyは「チームで前進していいチームになるため」。
これの認識がズレると、問題解決が上手い人がグイグイ引っ張ってどんどん前に進んでしまう。
できる人の範囲でその人しかできないアクションになってしまうことも起きてしまう。(=アクションの属人化)
ふりかえりは「チームで前進するため」に、「チームで実行できるアクションテム」にする必要がある。
 
ちょっと話逸れるけど。。。
「ふりかえりに前向きでない人がいるな〜。」
個人のアクションが多く、チームとしてのアクションがなかなか出ない。
ふりかえりが好きな人苦手な人の温度差が出てしまう。
リモートだとその温度差も見えにくいよねー。
 
話を戻して、
どうやったら「チームで前進するため」に、「チームで実行できるアクションテム」づくりができるんだろう
3つの具体例に沿ってみていこう。
 
・課題はあるけどアクションが思いつかない
具体的にいうと、プロブレムからトライがなかなか出ない。
「言い出しっぺがやってよ」問題ってあるよね。
あまりwhoにとらわれず、ふりかえりが終わったらチームで動けるアクションアイテムにする。担当者を一人に限らず二人とか複数人にする。「質より量!」いっぱい出してねの誘導で誰が書いたか気にならないようにする。
 
・アクションを具体的にできない
・アクションを出したけど実践できていない
この二つを解決してくれるのは、SMART goals framework(+5W1H)!!
 
と、この後はKANEさんのYWTをもとにアクションをSMARTにして行っていました。
Youtubeではここら辺から。
 
ここまでを少しまとめると
・ふりかえりする際に、アクションアイテムの作り方や質よりもふりかえりの「WHY」の認識が合わせられているかがとても大切!
・P(課題)からT(アクションアイテム)が出ない、特に「言い出しっぺがやってよ」問題があったりする。(具体的な案は↑)
・「アクションを具体的にできない」問題と「アクションを出したけど実践できていない」問題はSMART goals frameworkを使って実施可能で具体的なアクションを作るべし!
 
他にも
フワッとしたチームの中長期的な目標はどうしたらいい?
→一ヶ月単位などで向き直りをしてみる。まず初めの一歩をみんなで決めて始めてみる
 
組織の風土を変えるようなものは?
→チーム憲章を作って目のつくところに掲げてみる
 
毎週やるようなタスクは?
→毎週タスクを切るなど漏れない仕組みを試す
 
色々と話したけど大切なことは
うまくいかなかったらやめればいいんだ!
大切なのは、試してみること、チームで調整して精度を上げていくこと!
 
「アクションアイテム作るの時間かかっちゃうんですよー。」
→アクションアイテムをSMARTにしていくのは慣れが必要。練習あるのみ!
 
 

SMARTなアクションアイテム作ってチームで前に進みたい!

と、いうことで担当しているチームと一緒にSMART goals frameworkを使ってふりかえりを実施してみることにしましました。
 

次回以降するお話

ちょっと超絶長くなってしまいそうなので、練習実施に向けてスクラムマスター である私が下準備と実際に行ったふりかえりに関しては別エントリーで書いてみようと思います。
 
SMART goals framework の細かい説明はこちら。
 
私がチームへの問いかけを考える時に参考にしたサイト(英語です)
 
読んでいただいてありがとうございます!
 
それでは次のエントリーでお会いしましょう〜。
 
 
 

言葉の壁になんて邪魔されない!多国籍チームで私が気をつけていること。

こんにちは!

今回は多国籍のスクラムチームでのコミュニケーションで気をつけていること、実施していることをシェアしたいと思います。

 

 

背景とメンバーについて

私が担当しているチームは、下記のような感じなので英語でコミュニケーションしています。
PO(うちの会社のお客さん):日本人
デザイナー(外注):日本人(5月までアメリカ人も)
開発チーム:ベトナム人
アジャイルコーチ:フランス人(日本語も結構いける)
スクラムマスター(私):日本人
 
 

英語力について

スクラムマスター (私):英語での就業経験(2年半)あるが英語でコーチングやファシリテーションをほぼしたことがなかったので苦戦中。また、これまでの英語での業務はほぼネイティブ相手だったため相手の理解力に助けられていた。(←これを今ひしひしと感じていますw)ベトナム訛りに苦戦中。。。
アジャイルコーチ(フランス):英語問題なし。ベトナム訛りに苦戦中。
開発チーム(ベトナム):英語力のばらつきが大きい。テックリードは英語ができ、ベトナム訛りもそこまで強くないが、私やアジャイルコーチがバーっと喋ると「わからない」と教えてくれる。
プロダクトオーナー(日本):会話は苦手のようだが、読み書きはほぼ問題がない。英語での会話からも分かったところについてコメントをくれ、開発チームと積極的に関わろうとしてくれている印象。
 
こんな感じのメンバーで開発を行っています。
コロナ期間中はもちろんリモート、落ち着いてもベトナムチームは今までもこれからもリモートなので、これからも言葉の壁は課題です。
課題感を持ちつつ、私とCo-facilitatorのアジャイル コーチとで色々と工夫してきたので、いくつかシェアしたいと思います。
 

レトロの流れ

私が主に担当しているのはレトロスペクティブ です。(未経験で入社し修行中といった感じ)
レトロの毎回の流れはこんな感じ
  • Introduction(2-5mins)
  • Team check in (5mins)
  • Review of kaizen item from the last retro(5mins)
  • Main activity(30mins)
  • Defining the kaizen item(10-5mins)
  • Team check out(0-5mins)
こうみると結構つめつめですね。。
言語の壁がありながら行うと翻訳したりしながら行うので時間オーバーになってしまうことが何度かあり、それをなくすためにも改善に取り組んでいます。
 

気をつけていること&工夫をステップ毎に

ステップごとに工夫していることを挙げていきます。
 
Introduction(2-5mins)
ここではいつも「ふりかえりの最も重要な方針」に触れます。
毎回ではないですが、人間は忘れる生き物なので「ここにあるよー」ってのをリマインドします。最近ではベトナム語の文言を追加したのでそのことをシェアしたりしました。
今では毎回レトロのボードには英語、日本語とベトナム語の文言が並んでいます。
 
ベトナム語はここからとってきていますが、どうやら完璧ではないようです。ネイティブのメンバーに「ちょっと直して〜」という会話が持てたりするので間違ってるくらいが話のネタになっていいかなと思います。
 
Team check in (5mins)
ここでの工夫はチェックインの質問をベトナム語と日本語でも書いてくことです。
Google translationなので完璧だったことは一度もまだないですwこれはこれで美味しいです笑)
英語での理解が完璧でないメンバーもいるのでこのようにしています。分かっていないメンバーが居そうなときには、テックリードベトナム語で解説をお願いしたりします。
ベトナムの方は日本人のように大人しく、指名しないと話始めなかったりするので、ここではなるべく発言してもらって発言すること自体に慣れてもらいたいのが狙いです。
 
Review of kaizen item from the last retro(5mins)
前回のアクションアイテムやったかどうか、やってないなら続ける必要ありそうかを聞いています。「やっていないときになんでやっていないのか」と聞くと責めているように聞こえてしまうので、「Did we have opportunityies to do this?」のようにどんな理由でアクションが起きなかったかを探る聞き方をしています。ここで責めている雰囲気になってしまい、メインアクティビティへのやる気を削いでしまうのはなんとしてでも阻止したいからです。言い方もめっちゃ気にします。なるべく明るいトーンで。
 
 Main activity(30mins)
アクティビティの種類は毎回違ったりします。過去のボードを見ると、私が担当する前はFunDoneLearnを多く使われていた模様です。私は色々試したいので結構毎回違うものを選んでいます。
新しいアクティビティの時は、特に進め方を説明するときに注意を払います。
まず、画面をシェアして、同じ画面を見て説明を聞いてもらいます。
this, hereなどの指示語は違う画面を見ていると理解しにくいです。
説明していく中でみんなが説明を理解しているかを都度確認します。
みんなが見ているボード(Miroを使っています)に緑のポストイット:”I’m OK!”と赤:ポストイットで”I don’t understand.” “I have a question!”と書いて置いておきます。“I want to know if we are all on the same page. Could you show me with your cursor?”とはじめに説明しておきます。
確認するときに”Are we good? Green or red?” という風に聞いています。
みんなボードにログインしていてカーソルに名前が表示されているので、理解しているかどうかをカーソルを動かして見せてくれます。進め方が一方通行にならないようにちょこちょここの質問を挟んでます。
二つのいずれかのポストイットにいない人には”Do you have any questions? Which part are you not sure yet?”などというふうに聞いたりします。
これは話を聞いてなくてフラフラカーソルを動かしているだけの人にちゃんと聞いてもらう意識づけもできる気がしています。
もちろん、発言して教えてくれるならそこまでカーソルを動かすことに拘らなくていいと思います。理解度をチェックする一つのやり方として結構使いやすいです。
 
Defining action items(10-5mins)
これは私が苦手なセクションです。ここのまとめ方をもっと上手くなりたい。。。
メインアクティビティからみんなで選んだKaizenアイテムに対し、アクションアイテムを決めていきます。
ここでは、どんなアクションが必要そうか?What steps do we need to address the Kaizen item? このレトロのあとからすぐできるアクションは何か?What would be the action we can do after this retro?などアイディア出してもらうために色々質問をしますが、それをポストイットに書いて貼っておきます。口頭だと相手が集中していないとあまり届かないと感じているので、ポストイットに書いて相手に見える形で置いておきます。
 
Team check out(0-5mins)
今のところ時間ギリギリなことが多くそんなに実践できていないのが現実です。
ここで聞けなかった時はSlackに今回のレトロへの満足度を投票してもらってます。
 

最後の独り言

と、こんな風に自分なりに工夫しています。
もしかしたら皆さん的には当たり前のことかもしれないですが、自分へのふりかえりの意味も兼ねてブログに残しておきたいと思いました。
 
多国籍チームで働いているスクラムマスター・アジャイルコーチの皆さん、お疲れ様です。
このブログが何か役立てることがあれば幸いです。
 
それではまた!