言葉の壁になんて邪魔されない!多国籍チームで私が気をつけていること。
こんにちは!
今回は多国籍のスクラムチームでのコミュニケーションで気をつけていること、実施していることをシェアしたいと思います。
背景とメンバーについて
私が担当しているチームは、下記のような感じなので英語でコミュニケーションしています。
PO(うちの会社のお客さん):日本人
デザイナー(外注):日本人(5月までアメリカ人も)
開発チーム:ベトナム人
アジャイルコーチ:フランス人(日本語も結構いける)
スクラムマスター(私):日本人
英語力について
スクラムマスター (私):英語での就業経験(2年半)あるが英語でコーチングやファシリテーションをほぼしたことがなかったので苦戦中。また、これまでの英語での業務はほぼネイティブ相手だったため相手の理解力に助けられていた。(←これを今ひしひしと感じていますw)ベトナム訛りに苦戦中。。。
プロダクトオーナー(日本):会話は苦手のようだが、読み書きはほぼ問題がない。英語での会話からも分かったところについてコメントをくれ、開発チームと積極的に関わろうとしてくれている印象。
こんな感じのメンバーで開発を行っています。
コロナ期間中はもちろんリモート、落ち着いてもベトナムチームは今までもこれからもリモートなので、これからも言葉の壁は課題です。
課題感を持ちつつ、私とCo-facilitatorのアジャイル コーチとで色々と工夫してきたので、いくつかシェアしたいと思います。
レトロの流れ
私が主に担当しているのはレトロスペクティブ です。(未経験で入社し修行中といった感じ)
レトロの毎回の流れはこんな感じ
-
Introduction(2-5mins)
-
Team check in (5mins)
-
Review of kaizen item from the last retro(5mins)
-
Main activity(30mins)
-
Defining the kaizen item(10-5mins)
-
Team check out(0-5mins)
こうみると結構つめつめですね。。
言語の壁がありながら行うと翻訳したりしながら行うので時間オーバーになってしまうことが何度かあり、それをなくすためにも改善に取り組んでいます。
気をつけていること&工夫をステップ毎に
ステップごとに工夫していることを挙げていきます。
Introduction(2-5mins)
ここではいつも「ふりかえりの最も重要な方針」に触れます。
毎回ではないですが、人間は忘れる生き物なので「ここにあるよー」ってのをリマインドします。最近ではベトナム語の文言を追加したのでそのことをシェアしたりしました。
今では毎回レトロのボードには英語、日本語とベトナム語の文言が並んでいます。
ベトナム語はここからとってきていますが、どうやら完璧ではないようです。ネイティブのメンバーに「ちょっと直して〜」という会話が持てたりするので間違ってるくらいが話のネタになっていいかなと思います。
Team check in (5mins)
ここでの工夫はチェックインの質問をベトナム語と日本語でも書いてくことです。
(Google translationなので完璧だったことは一度もまだないですwこれはこれで美味しいです笑)
ベトナムの方は日本人のように大人しく、指名しないと話始めなかったりするので、ここではなるべく発言してもらって発言すること自体に慣れてもらいたいのが狙いです。
Review of kaizen item from the last retro(5mins)
前回のアクションアイテムやったかどうか、やってないなら続ける必要ありそうかを聞いています。「やっていないときになんでやっていないのか」と聞くと責めているように聞こえてしまうので、「Did we have opportunityies to do this?」のようにどんな理由でアクションが起きなかったかを探る聞き方をしています。ここで責めている雰囲気になってしまい、メインアクティビティへのやる気を削いでしまうのはなんとしてでも阻止したいからです。言い方もめっちゃ気にします。なるべく明るいトーンで。
Main activity(30mins)
アクティビティの種類は毎回違ったりします。過去のボードを見ると、私が担当する前はFunDoneLearnを多く使われていた模様です。私は色々試したいので結構毎回違うものを選んでいます。
新しいアクティビティの時は、特に進め方を説明するときに注意を払います。
まず、画面をシェアして、同じ画面を見て説明を聞いてもらいます。
this, hereなどの指示語は違う画面を見ていると理解しにくいです。
説明していく中でみんなが説明を理解しているかを都度確認します。
みんなが見ているボード(Miroを使っています)に緑のポストイット:”I’m OK!”と赤:ポストイットで”I don’t understand.” “I have a question!”と書いて置いておきます。“I want to know if we are all on the same page. Could you show me with your cursor?”とはじめに説明しておきます。
確認するときに”Are we good? Green or red?” という風に聞いています。
みんなボードにログインしていてカーソルに名前が表示されているので、理解しているかどうかをカーソルを動かして見せてくれます。進め方が一方通行にならないようにちょこちょここの質問を挟んでます。
二つのいずれかのポストイットにいない人には”Do you have any questions? Which part are you not sure yet?”などというふうに聞いたりします。
これは話を聞いてなくてフラフラカーソルを動かしているだけの人にちゃんと聞いてもらう意識づけもできる気がしています。
もちろん、発言して教えてくれるならそこまでカーソルを動かすことに拘らなくていいと思います。理解度をチェックする一つのやり方として結構使いやすいです。
Defining action items(10-5mins)
これは私が苦手なセクションです。ここのまとめ方をもっと上手くなりたい。。。
メインアクティビティからみんなで選んだKaizenアイテムに対し、アクションアイテムを決めていきます。
ここでは、どんなアクションが必要そうか?What steps do we need to address the Kaizen item? このレトロのあとからすぐできるアクションは何か?What would be the action we can do after this retro?などアイディア出してもらうために色々質問をしますが、それをポストイットに書いて貼っておきます。口頭だと相手が集中していないとあまり届かないと感じているので、ポストイットに書いて相手に見える形で置いておきます。
Team check out(0-5mins)
今のところ時間ギリギリなことが多くそんなに実践できていないのが現実です。
ここで聞けなかった時はSlackに今回のレトロへの満足度を投票してもらってます。
最後の独り言
と、こんな風に自分なりに工夫しています。
もしかしたら皆さん的には当たり前のことかもしれないですが、自分へのふりかえりの意味も兼ねてブログに残しておきたいと思いました。
このブログが何か役立てることがあれば幸いです。
それではまた!